1 コンセンサス2018が開催されました
先週、世界最大の仮想通貨会議が開催(5/14~5/16)されました。コンセンス2018は、コインデスクが開催する会議で、年に一度開催されています。仮想通貨及びブロックチェーンに関する会議では、各業界の新興企業や投資家、また、金融機関や政策グループなど様々な人たちが参加しました。
2コンセンサス2018の概要
◆場所は、アメリカのニューヨークヒルトンミッドタウン
◆日程は、2018年5月14日~5月16日
◆主催は、CoinDesk(コインデスク)
◆今年で4回目となるコンセンスですが、参加者数は8000人にも及びスピーカーは200名を予定しています。共に前年より上回り過去最大規模となりました。
◆ニューヨークでは【ブロックチェーン・ウィーク】が2018年5月11日~5月17日に開催され、その中のメインとなるのが今回の仮想通貨会議【Consensus(コンセンス)】でした。
◆コンセンスが毎年ニューヨークで開催させているのは、ニューヨークをブロックチェーンの首都(中心)にしたいからとの噂もあります。
◆コンセンス2017では、自動車メーカーのトヨタが企業におけるブロックチェーン技術の標準化を目指す企業連合【エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(Enterprise Ethereum Alliance)】に加盟。
◆国内大手銀行であるMUFGも同連合に加盟を発表したことも受け、イーサリアムの価格が上昇し発表後一か月間で184%の上昇をみせました。
3 物流業界も注目
ブロックチェーン会議に注目しているのは、フィンテイックだけではなく、物量業界の雄、フェデックスのスミスCEOも講演で、「ブロックチェーンは物流を変える新技術であり、取り入れなければ淘汰されると」と語った。そしてフェデックスはブロックチェーン技術の導入を促す業界団体「BiTA」に1月加盟したという。
米国の物流業界では、配送の間に高額料金を徴収する中間業者が存在しており、各物流会社が別々に物流情報を把握し、トラックを効率的に利用できていない実情がある。こうしたことから、ブロックチェーン技術で情報を業者で共有し、物の流れを正確に把握できると期待している。
4 様々な分野で活用が模索されている
ブロックチェーンは、インターネット上の複数のコンピュターで取引の記録を共有し、互いに監視し合いながら正しい記録を鎖(チェーン)のようにつないで蓄積するデータ管理技術で、「分散型台帳」ともいわれます。
仮想通貨「ビットコイン」の取引に向けに開発された技術だったが、金融とIT(情報技術)を融合するフィンティックを中心に幅広い分野で応用が検討されています。
専用回線を使い、巨大なサーバーで中央集権的に情報を管理する従来の手法に比べ、システムを低コストで構築できるのが特徴です。
特に次の分野で注目されています。
◆国際送金、個人間送金⇒銀行
◆有価証券の取引記録⇒株式市場
◆貿易での貨物保険の書類処理⇒保険
◆電子衣マネーなどのポイント交換⇒ポイント
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