NYマーッケトは、シリア情勢をはじめとする地政学的リスクの高まりで株価は上値が重い展開となりました。FOMCの議事要旨では金融危機後初めて経済にブレーキをかける必要性が話し合われるなど、景気に強気な見方が示されました。
株価の終値はそろって3日ぶりに反落し、ダウは218ドル安で24,189ドル。ナスダックは25ポイント下落の7,069。S&P500は14ポイントのマイナス2,642でした。セクター別騰落率では、原油価格の上昇で連日エネルギーが上昇率のトップでした。
1 世界の株価
・NYダウ:24,189.45 -218.55 (▼0.90%)
・ナスダック:7,069.02 -25.27(▼0.36%)
・S&P500 : 2,642.19 -14.68(▼0.55%)
・イギリスFTSE:7,257.14 -9.61(▼0.13%)
・ドイツDAX:12,293 -103.35(▼0.83%)
・フランスCAC:5,277.94 -29.62(▼0.56%)
2 為替、金利、商品
・ドル/円:106.77-81
・ユーロ/円:132.05-09
・ユーロ/ドル:1.2366-69
・米国10年国債:2.779(-0.018)
・米国2年国債:2.307(-0.008)
・NY原油:66.82(+1.31)
・NY金:1,360.0(+14.1)
・CRB指数:198.83(+1.71)
3 日経平均きょうの見通し
《株式先物》
・シカゴ/日経先物 : 21,645円
・大阪/日経先物:21,650円
《AIの予想》
前日の日経平均終値は、21,687.10円(-107.22)でした。「先読みAI」のQuick
による予想では、寄り付きは小雨🌂で下げてはじまりそうです。日中の予想レン
ジは、21,513円から21,708円とのこと。
主要な内外指標のうち、4/11のニューヨーク市場ではダウ平均は下落、S&P500
指数も下落しました。いづれも日経平均にネガティブに働きそうです。
4 注目ポイント
◆きょうのドル/円の見通しについて、シティーグループ証券の高島氏によれば、「米国でレパトリ減税が始まる!?」ところに注目しているとのことで、レパトリエーション(レパトリ)とは、企業などが海外に保有している資金を本国に戻すことをいいますが、05年のブッシュ政権時に行ったレパトリ減税ではドル高になりました。米国企業の対外直接投資残高をみるとヨーロッパやカナダが多く、日本への影響は少ないとのことでした。
◆また、日本株の見通しについて、みずほ証券の三浦氏によると、日経平均VI(ボラティリティ)をみると、足元の不透明感は後退しているものの、日経VIの水準が20%を超えており、根強い不透明感があり、今後の日経平均も予断を許さないとして、日経平均が21,000円を割る場面も想定されるとのことでした。
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