NYマーケットは、ダウの下落は昨日の決算が売り材料になったIBMの下げが大部分を占めており、好決算や原油価格の上昇など買い材料もあって、三指数はまちまちとなりました。
株価の終値は、ダウは3日ぶりに反落し、38ドル安の24,748ドル。ナスダックは3日続伸の14ポイント上昇で7,295。S&P500も3日続伸2ポイントのプラスで2,708でした。
セクター別騰落率では、原油価格の上昇を支えにエネルギーが上昇率トップで、一方、投資判断が引き下げられたたばこメーカーが足を引っ張り生活必需品がさげました。
それにしても米国企業の決算は順調に推移しており、S&P500企業の約1割が決算を発表して、79%で1株利益が見通しを上回っています。
1 世界の株価
・NYダウ:24,748.07 -38.56 (▼0.16%)
・ナスダック:7,295.23 +14.13(▲0.19%)
・S&P500 : 2,7008.64 +2.25(▲0.08%)
・イギリスFTSE:7,317.34 +91.29(▲1.26%)
・ドイツDAX:12,590.83 +5.26(▲0.04%)
2 為替、金利、商品
・ドル/円:107.21-24
・ユーロ/円:132.70-73
・ユーロ/ドル:1.2376-80
・米国10年国債:2.874(+0.061)
・米国2年国債:2.431(+0.045)
・独10年債:0.531(+0.019)
・日本10年債:0.035(0.000)
・NY原油:68.47(+1.95)
・NY金:1,353.5(+4.0)
・CRB指数:202.97(+3.58)
3 日経平均きょうの見通し
《株式先物》
・シカゴ/日経先物 : 22,155円
・大阪/日経先物:22,170円
《AIの予想》
前日の日経平均終値は、22,158.20円(+310.61)でした。「先読みAI」のQuickによる予想では、寄り付きは☁(曇り)で、降水確率は61%です。日中の予想レンジは、22,035円から22,235円とのこと。
主要な内外指標のうち、4/18のニューヨーク市場では、ナスダック総合指数は小幅高で日経平均にポジティブ、一方でダウ平均は小幅下げでネガティブに働きそうです。
4 注目ポイント
◆ きょうのドル/円の見通しについて、SMBC証券の野地氏によれば、予想レンジは106.70円~107.70円としています。注目ポイントとしては「景況感のピークアウト」ということで、中国の「李克強指数」(りこっきょうしすう。中国経済を推し量るための指数)がピークアウトを示唆しており、また米国の年4回、最高3%までの利上げを想定していることなどをあげていました。
◆また、きょうの日本株の見通しについて、ソシエテ・ジェネラル証券の杉原氏によると、予想レンジは、22,100円~22,300円とし、注目ポイントは「先物買い戻し」ということで、外国人投資家の売買動向をみると年初来からの先物売り越しに買戻しが入り、株価の押上要因となるとみており、日経平均先物の出来高も先物の買戻しが相場を押し上げ、短期的には日経平均23,000円まで行くのではと予想していました。
5 日本株に影響のあるADR
◆ADRとは、「American Depositary Receipt」の略で、米国預託証券といいます。米国人が外国株式への投資を容易にすることを目的に、外国で発行されている株式をアメリカドル建てで売買できるようにしたものです。日本でも数多くの優良企業がこのADRの制度を使って米国市場に上場しています。
◆日本の株価は、ADR株価に近い値で寄り付くことが多く、特に決算発表後などはADR株価の動向を見ることで決算に対する評価が分かりますので、参考になります。主要取引所(ニューヨーク【NYSE】証券取引所、ナズダック【NASDAQ】証券取引所)であるMain Boardに上場している日本企業は現在16社です。そのほかOTC(店頭取引)銘柄は約250社となっており、これらの日本株を海外の投資家がMain Boardを通じて取引をしています。
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