「今日の日経平均」は、毎朝(月~金の5:45~)に生放送されている「ニュースモーニングサテライト:通称モーサテ」の番組内容の中で、特に日経平均に影響すると思われるものを投資初心者向けに、日本株式市場が始まる前までにできる限り簡単に分かり易くお伝えしようとするものです。この番組は日本経済新聞社の協力により、経済・市況関連情報に的を絞った朝のニュ-ス番組です。
毎日ニューヨーク証券取引所・NASDAQから生中継で取引状況を伝えるほか、ゲストインタビューなどのアメリカの経済情報も伝えられ、それらを踏まえ東京からの放送は、市場予測などを中心に今後の動向を分析する構成になっています。
■NYマーケット
長期金利が3%に迫り、株価は上値が重かったものの、2月上旬のような急落にはなりませんでした。ダウは急落前と比べ、2,000ドルほど安い水準にあり、割高感が薄れていることや決算への期待も下値を支えるようです。
株価の終値は、ダウは4日続落し14ドル安の24,448ドル。ナスダックは3日続落で17ポイント下落し7,128。S&P500は3日ぶりに反発、わずかに上昇の2,670でした。セクター別騰落率では、上昇したのは電気通信やエネルギーなど。一方、情報技術や金属価格の下落で素材も上げました。
1 世界の株価
・NYダウ:24,448.69 -14.25 (▼0.06%)
・ナスダック:7,128.60 -17.52(▼0.25%)
・S&P500 : 2,670.29 +0.15(▲0.01%)
・イギリスFTSE:7,398.87 +30.70(▲0.42%)
・ドイツDAX:12,572.39 +31.89(▲0.25%)
2 為替、金利、商品
・ドル/円:108.70-71
・ユーロ/円:132.69-70
・ユーロ/ドル:1.2205-08
・米国10年国債:2.977(+0.026)
・米国2年国債:2.478(+0.021)
・独10年債:0.633(+0.044)
・日本10年債:0.055(0.000)
・NY原油:68.64(+0.24)
・NY金:1,324.0(-14.3)
・CRB指数:200.72(-1.19)
3 日経平均きょうの見通し
《株式先物》
・シカゴ/日経先物 : 22,190円
・大阪/日経先物:22,210円
《AIの予想》
前日の日経平均終値は、22,088.04円(-74.20)でした。「先読みAI」のQuickによる予想では、寄り付きは☀(晴れ)で、大きく上げそうです。日中の予想レンジは、22,145円~22,344円とのこと。
主要な内外指標のうち、4/23のニューヨーク市場では、円安ドル高が進行し、米国債(30年)の利回りは低下しました。いずれも日経平均にポジティブに働きそうです。
4 注目ポイント
◆今日のドル/円の見通しについて、ソニーファイナンシャルホールディングスの尾河氏によれば、予想レンジは108.20円~109.20円としています。注目ポイントとしては「南北首脳会談待ち」としながらも、今後の円安ドル高のめどについて、昨年11月の高値114円73銭と本年3月の安値104円56銭の「38.2%戻し」が108円44銭で、これは一時超えていることから、次の目標が「50%戻し」の109円65銭となると予想していました。
◆また、きょうの日本株の見通しについて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸氏によると、予想レンジは、22,100円~22,300円とし、注目ポイントは「強弱感が対立する半導体株」としており、先週株価が大きく下がった米国アップル株や台湾のTSMC(アップル製品の心臓部であるA11を製造)の例を挙げて、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)最高値を更新している中で、世界半導体売上高(前年比)は鈍化しはじめており、足元は手堅いが将来的には下落するとして、株価の強弱感が生じると見ていました。
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