「今日の日経平均」は、毎朝(月~金の5:45~)に生放送されている「ニュースモーニングサテライト:通称モーサテ」の番組内容の中で、特に日経平均に影響すると思われるもの投資初心者向けに、日本株式市場がはじまる前までにできる限り簡単に分かり易くお伝えしようとするものです。この番組は日本経済新聞社の協力により、経済・市況関連情報に的を絞った朝のニュ-ス番組です。
毎日ニューヨーク証券取引所・NASDAQから生中継で取引状況を伝えるほか、ゲストインタビューなどのアメリカの経済情報も伝えられ、それらを踏まえ東京からの放送は、市場予測などを中心に今後の動向を分析する構成になっています。
■NYマーケット
取引時間中、金利が3%を下回ることなく推移したことで相場全体の重しになりました。ただ、ダウ指数全体に対する影響が大きいボーイング社の好決算を材料に上昇し、ほぼ一銘柄で相場を支えました。
株価の終値、ダウは6日ぶりに反発し59ドル高の24,083ドル。ナスダックは5日続落で3ポイント下落し7,003。S&P500は反発4ポイントのプラスで2,639でした。
セクター別騰落率では、上昇したのは電気通信、エネルギー、素材など8セクター。一方、引け後にフェイスブックの決算を控え、情報技術は様子見が強かったほか、不動産が下落しました。
1 世界の株価
・NYダウ:24,083.83 +59.70 (▲0.25%)
・ナスダック:7,003.73 -3.61(▼0.05%)
・S&P500 : 2,639.40 +4.84(▲0.18%)
・イギリスFTSE:7,379.32 -46.08(▼0.62%)
・ドイツDAX:12,422.30 -128.52(▼1.02%)
・フランスCAC:5,413.30 -30.86(▼0.57%)
2 為替、金利、商品
・ドル/円:109.41-44
・ユーロ/円:133.08-09
・ユーロ/ドル:1.2160-63
・米国10年国債:3.031(+0.049)
・米国2年国債:2.4791+0.011)
・独10年債:0.635(+0.004)
・日本10年債:0.060(+0.010)
・NY原油:68.05(+0.35)
・NY金:1,322.8(-10.2)
・CRB指数:200.68(+0.60)
3 日経平均きょうの見通し
《株式先物》
・シカゴ/日経先物 : 22,285円
・大阪/日経先物:22,290円
《AIの予想》
前日の日経平均終値は、22,215.32円(-62.80)でした。「先読みAI」のQuickによる予想では、寄り付きは薄晴れで、高くなりそうです。日中の予想レンジは、22,110円~22,310円とのことでした。
予想に用いた主要な内外指標のうち、4/25のニューヨーク市場では、S&P500指数は小幅高、ダウ平均は小幅高しました。いずれも日経平均にポジティブに働きそうです。このところ日経平均との相関が高まっているナスダック総合指数は横ばい圏でした。
4 注目ポイント
◆今日のドル/円の見通しについて、三菱東京UFJ銀行の内田氏によれば、予想レンジは108.80円~109.80円としています。注目ポイントとしては「本邦勢の対外証券投資」とし、円安ドル高が続くのかという点で、ドル円のRSI(上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測する指数)が高い(70%)状況にあり、ドルは買われすぎとの見方を示したうえで、日本の対外証券売買契約動向(中長期債や株式投資ファンド)が米国10年債利回りの上昇につれて、日本の対外投資意欲は買いが強くなってきており、円安が進みやすいとしていた。
◆また、きょうの日本株の見通しについて、楽天証券経済研究所の香川氏によると、予想レンジは、22,200円~22,500円とし、注目ポイントは「米長期金利上昇と日経平均」としており、2月の時のような急激な金利上昇ではなく、緩やかな上昇局面では、「米国の期待インフレ率」、「米国10年債利回り」と「日経平均」の相関性は高くなってきており、長期金利の上昇がマイナス面だけでなく、日本にとっては米国の景気の堅調さは外需を増やし、企業業績を上げることにもつながり、日経平均にポジティブに働くとの見方を示しました。
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