「今日の日経平均」は、毎朝(月~金の5:45~)に生放送されている「ニュースモーニングサテライト:通称モーサテ」の番組内容の中で、特に日経平均に影響すると思われるものを投資初心者向けに、日本株式市場が始まる前にまでに、できる限り分かり易くお伝えしようとするものです。この番組は日本経済新聞社の協力により、経済・市況関連情報に的を絞った朝のニュ-ス番組です。
毎日ニューヨーク証券取引所・NASDAQから生中継で取引状況を伝えるほか、日本の真夜中に発表された米国の経済指標や企業決算、株式相場そして経済のニュースなどのアメリカの経済情報も伝えられ、それらを踏まえ東京からの放送は、市場予測などを中心に今後の動向を分析する構成になっています。
NYマーケットは、4月最後の取引で三指数はそろって下落しました。月間ベースでのプラスは維持しました。朝は好決算に支えられ、上昇して始まったものの、スプリントとTモバイルUSの合併合意を材料に電気通信が下げたほか、治療薬の認可が遅れると指摘された医療品メーカーが売られ、バイオ関連全体に波及しました。株価の終値は、ダウは続落148ドル安の24,163ドル、ナスダックは3日ぶりに反落53ポイント下落し7,066、S&P500は4日ぶりに反落21ポイントマイナス2,648でした。セクター別騰落率では、11セクターすべて下落しました。
1 世界の株価
・NYダウ:24,163.15 -148.04 (▼0.61%)
・ナスダック:7,066.26 -53.53(▼0.75%)
・S&P500 : 2,648.05 -21.86(▼0.82%)
・イギリスFTSE:7,509 +7.09(▲0.09%)
・ドイツDAX:12,612.11 +31.24(▲0.25%)
・フランスCAC:5,520.50 +37.31(▲0.68%)
2 為替、金利、商品
・ドル/円:109.30-33
・ユーロ/円:132.02-07
・ユーロ/ドル:1.2077-81
・米国10年国債:2.955(-0.002%)
・米国2年国債:2.492(+0.008)
・WTI原油:68.57(+0.47)
・金先物:1,319.2(-4.2)
・CRB指数:201.98(+0.59)
3 日経平均きょうの見通し
《株式先物》
・シカゴ/日経先物 : 22,440円
・大阪/日経先物:22,440円
《AIの予想》
4/20(金)の日経平均終値は、22,467.87円(+148.26)でしたが、「先読みAI」のQuickによる予想では、寄り付きは小雨で安く始まりそうです。日中の予想レンジは、22,363円~22,566円とのこと。
主要な内外指標のうち、4/30のニューヨーク市場ではS&P500指数は下落、ナスダック総合指数も下落しました。いずれも日経平均にネガティブに働きそうです。
4 注目のポイント
◆今日のドル/円の見通しについて、三菱UFJ信託銀行の谷口氏によれば、予想レンジは108.70円~109.70円としています。注目ポイントとしては「米国企業物価の上昇」とし、ISM(製造業景況指数)、ニューヨーク連銀及びフィラデルフィア連銀の3種類の指数によると製造業景気指数(仕入価格)がいずれも上昇しており、企業の仕入価格の上昇でインフレが警戒され、ドル高要因はあるものの企業業績の悪化懸念により上値が重くなると見ていました。
◆また、きょうの日本株の見通しについて、マネックス証券の広木氏によると、予想レンジは、22,400円~22,600円とし、NYマーケットは下がったが、連休の谷間で材料がないことを挙げていました。
注目ポイントは「アップルの決算発表」としており、アップルは9月決算であるので、アップル株には一定の法則があり、9月に新製品の発表があり、翌年の3月から4月に今後の傾向が見通すことができるが、今年は3月から4月にかけて悪材料が出尽くしており、今後、決算発表したときに市場がどのようにみるのかを注目していました。
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