米株式市場で、ナスダック総合株価指数などの主要指数が下落した。ダウ平均も小幅高で終えたが、一時は下げ幅を前日比400ドル近くまで広げる荒い値動きだった。欧州の主要な株式相場(5/4)が総じて下落したことも、低金利で投資マネーの調達資金とされる円買いにつながった。
3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、前日比65銭円高ドル安の1ドル=109円15〜25銭で取引を終えました。
米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は2日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、金融政策の現状維持を決めました。会合後の声明で、物価上昇率が目標の2%に近づいたとして上方修正を行いました。
短期金利の指標で、銀行間で資金を貸し借りする際に使われるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を年1.5〜1.75%に据え置き、6月の次回会合での引き上げ観測は一段と強まりました。
米国経済は堅調に拡大しており、1〜3月期の実質国内総生産(GDP)の年率伸び率は、前期比2.3%増で、今後はトランプ政権による大型減税の効果が本格化し、4〜6月期は4%台との強気の予想もあります。
市場の関心は、すでに6月利上げより、利上げペースに移っている。懸念材料は、長期金利の上昇が、景気を冷やす「悪い利上げ」につながることであるが、業績が改善した企業は賃上げを進めて、個人消費も伸び、物価も押し上げる。こうした好循環による金利上昇は、「良い金利上昇」である。
しかし、トランプ政権は積極的な財政出動を進めており、財政赤字が膨らむ懸念から米国債が売られる動きがあり、このような長期金利上昇は「悪い金利上昇」となります。
Bloombergによると、ジャナス・ヘンダーソン・グループでファンドマネジャーを務めるグロース氏(債券投資家として著名な資産家)は、米国10年債利回りが3%を超えて大きく跳ね上がるとは見ていない。
「米連邦準備制度の動きに米国債の供給が要因として加わり、米国債市場は緩やかに弱気な基調となる」と指摘しており、年末にかけて、米10年債利回りは基本的に2.8%前後から3.1%ないし3.15%のレンジで推移すると予想している。
私も米国🇺🇸地方債ファンドの為替ヘッジありとなしをそれぞれ少し持っていますが、長期金利や為替の影響は大きく、長期的に保有することでないと安全資産にはならないと思います。
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