【2020.1.22修正】
2019年12月27日をもってLINEルートが閉鎖されました。これによりLINEポイントをメトロポイントに交換することができなくなりました。これまで最善ルートとして多くの方に利用されてきましたが、いつかはこのような日が来るのですね。
そこで2019年6月にドットマネーからTOKYU POINTへのポイント交換が開始になった「東急ルート」について簡単に補足したいと思います。
■ 東急ルートの概要(交換率0.75)
*各種ポイントサイトで貯めたポイントをドットマネーに交換し、東急ポイントへ⇒ANAマイル
■ ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
■ ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの基本情報
・ 年会費:税抜2,000円(※条件を満たせば751円)(初年度無料)
・国際ブランド:Mastercard
・入会時・継続時にボーナスマイル:1,000マイル/毎
・東急ポイントからANAマイルへは1週間、早ければ2日で移行完了です。
【ここからは従前の内容】
従来からの「ソラチカルート」がH30年4月1日から無くなり、ポイントサイトで貯めたポイントはどのような方法でANAマイルに交換するのが最善なのか、「LINEレート」と「nimocaルート」2つのルートを検証してみました。
また、2019年2月7日にPontaポイント関連の追録・修正を行いました。
Ⅰ LINEルートの検証
1 LINEルートの基本構造
メトロポイントに交換するのが、従来はドッドマネーやPeX等を経由していた、いわゆる「ソラチカルート」が、LINEポイントを経由してメトロポイントに交換するルートに変わりました。
LINEポイントからANAマイルへの交換は従来の「ソラチカルート」と変わりありませんが、ソラチカルートでLINEポイント→メトロポイント→ANAマイルと交換することになり、LINEポイントからメトロポイントへの交換レートは90%です。
そしてメトロポイントからANAへの交換レートも90%なので、最終的にLINEポイントからANAマイルへの交換レートは81%(90%×90%)となります。
2 各ポイントサイトの状況
代表的なポイントサイトについて、「ポイントの価値」、「LINEに直接交換」の有無、ANAマイルまでの「交換ルート(交換レート)」を一覧にまとめました。
ポイントサイト | ポイント価値 | LINEに直接交換 | 交換ルート(交換率) |
---|---|---|---|
A-ハピタス | 1pt=1円 | ⇒F⇒G⇒C⇒I⇒J(81%) ⇒F⇒I⇒J(73.6%) |
|
B-モッピー | 1pt=1円 | 〇(90.9%) | ⇒C⇒I⇒J(81%) ⇒I⇒J(73.6%) |
C-Gポイント | 1pt=1円 | 〇(95%)【注】 | ⇒I⇒J(81%) |
D-ちょびリッチ | 2pt=1円 | ⇒C⇒I⇒J(81%) |
|
E-ポイントタウン | 20pt=1円 | 〇(100%) | ⇒I⇒J(81%) |
F-Pex | 10pt=1円 | 〇(90.9%) | ⇒G⇒C⇒I⇒J(81%) ⇒I⇒J(73.6%) |
G-ワールドプレゼント | 1pt=5円 | ⇒C⇒I⇒J(81%) |
|
H-Ponta | 1pt=1円 | 〇(83.3%) | ⇒I⇒J(67.4%) |
I-LINEポイント | 1pt=1円 | ⇒J(81%) | |
J-メトロポイント | 1pt=1円 | ||
注:Gポイントは交換時に5%の手数料が必要ですが、手数料還元サービスのポイント獲得で【5%】は戻ります。 |
3 各ポイントサイトを検証
◆ハピタス
ハピタスから交換する場合は、PeX⇒ワールドプレゼント⇒Gポイント⇒LINEポイント⇒メトロポイント⇒ANAマイルと、6回の交換を繰り返さなければなりません。
時間がかかって現実的な対応ではありません。ただ、ANAマイル交換レートは73.6%に下がりますが、
⇒PeX⇒LINEポイント⇒メトロポイントI⇒ANAマイル(73.6%)
◆モッピー
次にモッピーはLINEポイントに直接交換できますが、手数料が10%かかるので、交換先としてはGポイントにする方がベターであります。
モッピーからGポイントへは、1日1回で1万ポイントまでしか交換できませんので、少し使い勝手が悪いと思います。ただ、ANAマイル交換レートは73.6%に下がりますが、
⇒LINEポイント⇒メトロポイントI⇒ANAマイル(73.6%)
◆Gポイント
次にGポイントは、直接LINEポイントに交換できますので、一番使い勝手が良いと思います。
上記の一覧表を見ていただきますと、様々なポイントサイトの交換ルートに関わっていますし、交換時に5%の手数料がかかりますが、Gポイントのサイイトで還元してくれる対象サービスでポイントを稼げば5%分のポイントは戻ってくるので、実質的に手数料なしと同様であります。
◆ちょビリッチ
次にちょびリッチはモッピーと同じルートで交換できます。ちょびリッチは1ポイントが1円でない(2ポイント=1円)ので注意が必要ですが、Gポイントへの交換がリアルタイムなので楽です。
◆ポイントタウン
次にポイントタウンは、直接LINEポイントに交換できますし、Gポイントと違って手数料が無料なので、最も効率的ですが、ポイントタウンに交換できるポイントが少ないので、結果として使い勝手は悪いです。
◆PeX
次に、PeXから直接LINEポイントに交換できますが、これまで交換レートが66.6%となっていたことから、PeXから直接LINEポイントに交換するのではなく、三井住友VISAカードのワールドプレゼントを経由させてGポイントへと移し、さらにGポイントからLINEポイントに交換するという、ハピタスのルートと同じ複雑なルートになっていました。
そのかわり複数のポイントサイトを経由することにはなりますが、交換レート100%(等価交換)を維持したままでLINEポイントに交換することができました。
このPeXからLINEポイントへの交換レートが、2018/6/1からレートアップしたので整理したいと思います。(PeXは10P=1円のポイント交換)
2018/5/31までPeX150P=LINEポイント10ポイント(交換レート66.6%)
⇒LINEへの直接交換はしない従来ルートで、最終的なANAマイル交換レートは81%
2018/6/1からPeX110P=LINEポイント10ポイント(交換レート90.9%)
LINEへ直接交換し、
⇒LINEポイント⇒メトロポイントI⇒ANAマイル(73.6%)
PeXからワールドプレゼントへの交換は3週間~7週間くらいかかり、さらに、ポイントタウンも経由しないといけませんが、PeXから直接LINEポイントに交換すると、手間はかなり楽になりPeX→LINEポイントの交換日数は3日以内と短縮されます。
つまり、選択肢は、交換レート81%だが、手間のかかるルートか交換レート73.6%だが、手間の少ないルートの2つになったということです。取り合えず上記の表は手間のかかるルートで整理させていただきますが、人によって好みが分かれるところかもしれません。(PeXからLINEポイントへの交換レートが、2018/6/1からレートアップしたので、上記の表を2018.6.6修正)
◆ワールドプレゼント
ワールドプレゼントは三井住友カードのポイントでクレジットカードで貯めたポイント(2種類あるポイントのうち、ボーナスポイント)をGポイントに交換するルートでANAマイルに交換するとワールドプレゼントからANAマイルにするより、約15%以上の増加ができます。
それとPeXから等価交換で行う場合はワールドプレゼントを経由しなければなりません。
◆ Ponta(追加)
PontaポイントからLINEポイントへの交換が2018年11月から出来るようになりましたが、多分事務作業が遅れて実際にできるようになったのは2019年1月の下旬位だと思います。
これまでPontaはどちらかというJAL系のポイントサイトでしたので、ANA系にすれば交換率は若干低いものの意味は大きいと思います。
4 まとめ
一番効率が良いのは「ポイントタウン」ですが、問題は他のポイントサイトからの交換ができないことです。
そう考えると幅広いポイントサイトから交換が可能なGポイントが最も使い勝手がいいと思います。ただ交換に時間がかかるので、早く交換したい人は交換レートは下がりますが、モッピーやPexから直接LINEポイントに交換して最終的にはANAマイル交換レート73.6%もあると思います。
Ⅱ nimocaルートの検証
1 ANA VISA nimocaカードの基本スペック
「ANA VISA nimocaカード」は、ANAと交通系ICカード「nimoca」を発行している株式会社ニモカが提携し、三井住友カードが発行しているクレジットカードです。
ソラチカカードと同様に、陸マイラーのためのカードで最も大きな特徴は、nimocaポイントからANAマイルへの移行を、交換率70%という高いレートで交換することができます。基本スペックを一覧にしました。
カード | |
入会資格 | 高校生を除く満18歳以上 |
年会費 | 初年度年会費無料。2年目以降は税抜き2,000円 マイ・ペイすリボを申込みの年会費税抜きで751円 |
ETCカード | 無料で発行でき、初年度は年会費無料で1回以上の利用実績があれば2年目以降も年会費は無料ですが、実績がない場合は税抜きで500円。 |
付帯保険 |
・海外旅行傷害保険 最高1,000 万円 ・国内航空傷害保険 最高1,000 万円 |
nimocaポイントとANAマイル相互交換 | ・ANAマイル→nimoca 10,000ANAマイル→10,000nimoca ・nimoca→ANAマイル 10nimocaポイント→7ANAマイル(0.7倍)(交換上限なし・移行手数料無料) |
ワールドプレゼント | ショッピングで 1,000円ごとにワールドプレゼントポイントが1ポイント貯まります。1ポイント=5マイルに交換。また、税抜き6,000円の移行手数料を支払うと1ポイント=10マイルに交換可能 |
ANAマイル | ANAグループ便やスターアライアンス加盟の航空会社便に搭乗の場合、フライトマイルが貯まります。また、ANA便であれば10%のボーナスマイルも貯まります。 |
nimocaポイント | このカードで西鉄バス・西鉄電車、昭和バス、大分交通、大分バス、亀の井バス、新田バス、JR九州バス、熊本市電、筑豊電鉄、佐賀市営バス、函館バス、函館市電メトロに乗車した場合、nimocaポイントが貯まります。 |
入会・継続マイル | 入会、継続で1,000ANAマイル |
2 nimocaルートの基本構造
「ANA VISA nimocaカード」を使って対象の電車に乗車することでnimocaポイントを貯めることはできますが、該当エリアに住んでいないと、その電車に乗る機会もありません。また、ソラチカカードのように、電車の乗車によるポイント獲得はあまり期待できません。
そこで活用したいのが、ポイントサイトです。
◆ポイントサイトからPeXへの交換
ANA VISA nimocaカードのnimocaポイントへは、Gポイント、PeX、NetMileから直接ポイントを移行させることができます。
中でもPeXは中継サイトとしての役割を持っており、LINEポイントルートでも説明した通り、ハピタス、モッピー、ECナビ、ゲットマネー、ポイントタウン、ちょびリッチといった主要なポイントサイトから交換レート100%(等価交換)でPeXにポイントを移行させることができます。
ポイントサイトで貯めたポイントは、ポイント交換サイトを経由することでnimocaポイントに、そしてANAマイルに交換(70%)することができます。「PeX」の場合どのポイントサイトからもWEB上で手続きをすると、大体2~3日でPeXに等価交換できます。
◆PeXからnimocaポイントへの交換
PeXからnimocaポイントへも等価交換です。交換申請を行った日の翌月15日頃にnimocaポイントに加算されますので、最大で約45日かかります。
◆nimocaポイントからANAマイルへの交換
nimocaポイントからANAマイルへの交換は、交換申請から約1週間後に反映されます。交換率は70%で、10nimocaポイントを7マイルと交換できます。しかしながら、大きな問題があります。それは交換申請がオンラインでできなく、主に九州もしくは函館に設置してある交換機又は窓口を使用する必要があります。
3 nimocaルートのまとめ
◆nimocaルートのメリット
・nimocaルートはANAマイルへの交換上限が無い
ソラチカルートの場合は、1月に20,000ポイントという交換上限がせっていされています。そのため1年間で最大216,000ANAマイル(20,000ポイント×90%×12月)までしかたあめることができませんが、nimocaルートでは交換上限がないので、一度に大量に貯めることができます。毎月移行手続きをする必要もありません。
・ソラチカカードより年会費が安い
ソラチカカードで必要となる「ANA To Me CARD PASMO JCB」通称ソラチカカードの年会費は2,000円(税抜き)で「ANAVISA nimoca」の年会費と同額ですが、「マイ・ペイすリボ」に申し込んで751円(税抜き)、「WEB明細サービス」に申し込んで1,500円(税抜き)と割引特典を受けることができます。
◆nimocaルートのデメリット
・LINEルートに比べ交換率(70%)が低い
LINEルートはANAマイルへの交換率は「81%」でしたが、nimocaルートは「70%」となっていてLINEルートにはかなわない。
・ANAマイルへの移行手続きがネット上でできない
nimocaルートの最大の問題は、nimocaポイントをANAマイルに交換するのが、オンラインではなく、専用の交換機でしか行えず、しかもこの交換機は九州(福岡、大分、熊本、宮崎)と北海道(函館)にしか設置されていない。
Ⅲ 最後のまとめ
私は、LINEルートが存続する限り使っていく予定ですが、LINEルートもいつ封鎖又は改悪されるかもしれませんので、すでにnimocaカードを発行しており、万が一の準備は行っています。
札幌在住ですので、函館はまぁまぁ近いですし、年に1,2回は観光がてらで行くのも悪くないかと思ってます。でもLINEルートがなくなると困りますね。
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