イタリア中銀総裁「信用という資産 失墜の瀬戸際」ダウ大幅下落

◆NYマーケット

イタリアの政局不安を材料にダウの下げ幅は一時500ドルを超えました。リスクを回避する動きが鮮明で、債券には買いが集まり、金利が低下。金融株を中心にほぼ全面安の展開でした。
株価の終値は、ダウは３日続落391ドル安の２万4,361ドル、ナスダックは反落37ポイント下落の7,396、Ｓ＆Ｐ500は３日続落31ポイントマイナスの2,689でした。セクター別騰落率は、不動産と公益だけが小幅に上昇。一方、金融は３％を超える大きな下げになりました。

 

１ 世界の株価

・ＮＹダウ：24, 361.45 -391.64(▼1.58%)
・ナスダック：7,396.59 -37.26(▼0.50%)
・S&P500 : 2,689.86 -31.47(▼1.16%)
・イギリスFTSE：7,632.64 -97.64(▼1.26%)
・ドイツDAX： 12,666.51 -196.95(▼1.53%)
・フランスCAC：5,438.06 -70.87(▼1.29%)

	ダウ	▼1.58%
	FTSE100	▼1.26%
	DAX	▼1.52%
	ボベスパ	△0.95%
	SENSEX	▼0.61%
	上海総合	▼0.46%
	MICEX	▼0.57%
	日経平均	▼0.55%

２ 為替、金利、商品

・ドル/円：108.66-67-11
・ユーロ/円：125.32-35
・ユーロ／ドル：1.1533-37
・米国１０年国債：2.789(-0.145)
・米国２年国債：2.335(-0.149)
・NY原油：66.73 -1.15
・NY金先物：1,299.0 -4.7
・CRB指数：201.81 -1.52

３ 日経平均きょうの見通し

◆株式先物

・シカゴ/日経先物 : 22,040円
・大阪/日経先物：22,020円

◆AIの日経平均の予想

前日の日経平均終値は、22,358.43(-122.66)でしたが、「先読みAI」のQuickによる予想では、寄り付きは大雨で、下げがきつくなりそうです。
日中の予想レンジは、22,020円～22,222円とのこと。
主要な内外指標のうち、5/29のニューヨーク市場ではS&P500指数は大幅に下落、ナスダック総合指数も下落しました。いずれも日経平均にネガティブに働きそうです。

４ 注目ポイント

◆今日のドル/円の見通し
みずほ証券の鈴木氏によると、
予想レンジは108.00円～109.20円としていました。
注目ポイントとしては「南欧政治リスクでユーロ安どこまで」とし、ユーロ安が心理的な節目である125円台をキープできるか、更に下落すると半値押しの123円半ばまでいくと、安全資産としての円買い円高になるとの見方を示しました。

◆今日の日本株の見通し
JPモルガン証券の阪上氏によると、
予想レンジは21,800円～22,100円としていました。
注目ポイントとしては「明暗分かれる内需」とし、TOPIX17セクターの年初来騰落率をみると、内需セクターに明暗が分かれており、特に不動産セクターについては、TOPIX不動産指数と不動産セクター１株利益をみると、株価の水準が低く抑えられており、今後上昇の余地があるという。

５ きょうの株価材料

三井物産	最大級ガス田開発　モザンビークで世界最大級のガス田を開発し、総事業費150億ドル　三井物産は1割程度負担
Jディスプレイ	上場来安値　「アップルが来年発売のiphone新型モデルに有機ELを採用」との報道を受けて業績悪化懸念　昨日の終値は127円（前日比▼8%減）
東京建物	来期の営業益1割増
MTG	7月10日にマザーズに上場

 

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