制裁関税の応酬に発展した米中の対立が警戒され、東京株式市場は7日連続の下落となりました。7日続落はおよそ3年ぶりのことです。日経平均株価は一時、430円以上下落し2万1,000円台を割り込みました。その後、アメリカ・トランプ大統領が米中通商協議の先行きに対し「とてもうまくいく気がする」と楽観的な見通しを示したことがマーケットに伝わると、日経平均株価は急激に下げ幅を縮小しました。いずれにしても米中通商協議は、交渉継続も摩擦は長期化か?
◼ NYマーケット
NYの株価終値は、そろって反発。ダウは207ドル高の2万5,532ドル。ナスダックは87ポイント上昇7,734。S&P500は22ポイントプラスの2,834でした。前の日、大幅安に見舞われたNYの株式相場、ひとまず反発して取引を終えました。過度なリスクオフムードは後退しています。
トランプ大統領の米中協議に関する発言が、合意に楽観的と受け止められたことで、ダウは高く始まり、堅調に推移しました。前の日の取引終了後に詳細が公表された対中制裁関税の第4弾について市場では、6月下旬に設定された意見聴取の期限などスケジュールを見る限り、時間的な猶予があるとの見方もあり、その間は、状況が大きく悪化することもないが、好転することもないという声も出ています。
セクター別騰落率は、前の日に唯一上昇の公益だけが下落。情報技術を中心に10セクターが上昇しました。
AIの日経平均予想と株式先物の状況
「AIの日経平均予想」は、毎朝生放送されている「ニュースモーニングサテライト」の番組内容の中で、金融サービスを手掛けるQUICKによるAI(人工知能)の「さきちゃん」の今日の東京市場の予想をお伝えするものです。
またこの番組では、毎日ニューヨーク証券取引所・NASDAQから生中継で取引状況を伝えるほか、日本の真夜中に発表された米国の経済指標や企業決算、株式相場そして経済のニュースなどのアメリカの経済情報も伝えられるので、日本株に特に影響のある「シカゴ日経平均先物」なども併せて情報提供したいと思ってます。
区 分 | 内 容 |
---|---|
AIの日経平均予想 | 【予想レンジ】 21,049~21,234円 寄り付きは《晴れ》 |
現物 | 【日経/前日の終値】 21,067.23円(-124.05円) |
先物 | 【シカゴ/日経(CME)】 21,135円 |
【大阪/日経(夜間)】 21,150円 |
5月の日経平均予想騰落結果
5月のAI(さきちゃん)による日経平均予想レンジの騰落結果です。
日付 | AI予想レンジ | 日経平均始値 | 日経平均終値 | 騰落結果 |
---|---|---|---|---|
5/30 (木) | 20,880円~21,065円 【下落予想】 前日の終値21,003.37円 | 20,881.50円 | 20,942.53円 (-60.84円) | 当たり |
5/29 (水) | 21,058円~21,245円 【下落予想】 前日の終値21,260.14円 | 21,055.42円 | 21,003.37円 (-256.77円) | 当たり |
5/28 (火) | 21,033円~21,219円 【下落予想】 前日の終値21,182.58円 | 21,187.17円 | 21,260.14円 (+77.56円) | ハズレ |
5/27 (月) | ー | 21,148.46円 | 21,182.58円 (+65.36円) | ー |
5/24 (金) | 20,762円~20,948円 【下落予想】 前日の終値21,283.37円 | 20,980.79円 | 21,117.22円 (-33.92円) | ハズレ |
5/23 (木) | 21,191円~21,378円 【横這い予想】 前日の終値21,283.37円 | 21,180.24円 | 21,151.14円 (132.23円) | ハズレ |
5/22 (水) | 21,313円~21,501円 【上昇予想】 前日の終値21,272.45円 | 21,373.52円 | 21,283.37円 (+10.92円) | ハズレ |
5/21 (火) | 21,111円~21,298円 【下落予想】 前日の終値21,301.73円 | 21,211.26円 | 21,272.45円 (-29.28円) | 当たり |
5/20 (月) | ー | 21,305.97円 | 21,301.73円 (+51.64円) | ー |
5/17 (金) | 21,128円~21,313円 【上昇予想】 前日の終値21,062.98円 | 21,246.86円 | 21,250.09円 (+187.11円) | 当たり |
5/16 (木) | 21,070円~21,256円 【横這い予想】 前日の終値21,188.56円 | 21,153.20円 | 21,062.98円 (-125.58円) | ハズレ |
5/15 (水) | 21,049円~21,234円 【上昇予想】 前日の終値21,067.23円 | 21,112.85円 | 21,188.56円 (+121.33円) | 当たり |
5/14 (火) | 20,697円~20,883円 【下落予想】 前日の終値21,191.28円 | 20,870.77円 | 21,067.23円 (-124.05円) | 当たり |
5/13 (月) | ー | 21,180.74円 | 21,191.28円 (-153.64円) | ー |
5/10 (金) | 21,104円~21,293円 【下落予想】 前日の終値21,402.13円 | 21,431.81円 | 21,344.92円 (-57.21円) | ハズレ |
5/9 (木) | 21,488円~21,678円 【下落予想】 前日の終値21,602.59円 | 21,492.91円 | 21,402.13円 (-200.46円) | 当たり |
5/8 (水) | 21,558円~21,751円 【下落予想】 前日の終値21,923.72円 | 21,628.04円 | 21,602.59円 (-321.13円) | 当たり |
5/7 (火) | 21,995円~22,191円 【下落予想】 4/26の終値22,258.73円 | 22,184.40円 | 21,923.72円 (-335.01円) | 当たり |
■ AI(人工知能)「さきちゃん」の4月の日経平均予想騰落率
■ AI(人工知能)「さきちゃん」の3月の日経平均予想騰落率
■ AI(人工知能)「さきちゃん」の2月の日経平均予想騰落率

専門家の予想と注目ポイント



区 分 | 内 容 |
---|---|
今日のドル/円の見通し | 予想レンジ:109.20円~110.00円 |
【注目ポイント】「関税の影響と米中対立の行方」 関税引き上げ分が製品価格に転嫁されれば、実質的に消費者や輸入企業など買い手側の負担増となり、製品需要が減退する。一方、価格転嫁を抑制すれば実質的に輸出企業など売り手側の負担増となり企業収益が圧迫される。追加関税により買い手と売り手の双方が悪影響を受け、景気減速圧力は避けられない。 また、関税により企業や消費者の心理が悪化すると、米中貿易とは直接関係のない生産や需要までもが抑制される。経済指標悪化で市場心理が悪化し資産価格が下落しやすくもなる。こうした副次的影響もあるため時間をかけて景気減速を懸念したリスクオフの円高が進む可能性がある。 米中対立の行方については、関税の応酬で対立解消が難しくなったとみられる。次回の米中協議の日程は未定であり、中国が米国の要求に譲歩しない限り米国は通商合意を急がない姿勢。通商協議が中断した状況が続くと市場で米国のさらなる対中追加関税への懸念が高まるとみられる。また、米国の圧力に対して中国が対抗姿勢を強める可能性もある。インフレより景気減速が懸念される中国は、関税による輸出減が人民元安で相殺される方が好ましいと考えるかもしれない。中国が人民元安を容認すれば米国が追加関税に動く可能性が高まるためリスクオフの円高要因として注意が必要との見方を示しました。 (大和証券の亀岡裕次氏 ) |
|
今日の日本株の見通し | 予想レンジ:21,000円~21,250円 |
【注目ポイント】「低ベータ戦略」 「ベータ値」とは株価指数などの値動きに対する個別銘柄の価格感応度のこと。ベータ値の小さいものはTOPIX変動の影響を受けにくいこととなる。足元では米中問題で市場の不透明感が強まっており、低ベータの銘柄が選好されやすい傾向にある。予想配当利回りも注目材料となるとの見方を示しました。 (三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏 ) |



世界の株価、為替等



ADR日本株全銘柄
ADR(米国預託証券)とは、米国以外に拠点を置いている国際的に有名で人気もあり、流動性も満たされている発行体を米国在住の投資家が米ドル建てで売買できるようにしたものです。



日本市場は外国人の売買が7割を超えるなど、外国人の影響を大きく受ける状況になっており、これらの外国人の投資動向を読み取るのにADRの値動きは非常に有効です。ADRは外国人投資家が売買しているので、この動きは当然、ADRよりも更に流動性が増す日本市場でも引き継がれる可能性があるということです。朝の寄り付き前にチェックすることをお薦めします。
ADR・PTS株価一覧はこちらのサイト
関連リンク



■ 有望銘柄の発掘、株価ニュース、決算、テーマや企業情報などが満載なサイト「株探」はこちら
■ 投資やマネーの総合情報サイト「Yahoo!ファイナンス」はこちら
■ 日経平均とNYダウとのチャート比較「Yahoo!ファイナンス」のこちら
■ 季紙版の会社四季報よりも先取りの情報が配信される 会社四季報ONLINEはこちら
■ 株式投資に必須の情報源である日経新聞電子版はこちら
■ 無料で閲覧できる情報が豊富なトレーダーズ・ウェブはこちら
■ 基本的な指標が確認できる日経225先物リアルタイムCME SGXはこちら
■ 株関連のニュースチェックに便利な株式新聞Web無料版はこちら
■ 日経平均長期チャートはこちら
お得な情報
■ 2018年10月28日から楽天証券の投信積立で楽天カード決済が可能になりました。


■ ANAの株主優待はクロス取引でノーリスクで確保できますよ!


コメント