ANAマイル+SFCで沖縄ケルマブルーへ初めての飛行機輪行の旅

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自転車を飛行機に乗せて運ぶことを「飛行機輪行」というそうですが、今回、札幌~沖縄便を特典航空券(ローシーズンで17,000マイル)で行くことになり、初めて「飛行機輪行」に挑戦しましたので、ご紹介させていただきます。

沖縄のサイクリングは、慶良間諸島にある阿嘉島・慶良間島・外地島のケルマブルーを満喫する日帰りコースです。

目次

Ⅰ 飛行機輪行に当たっての事前準備には何が必要か?

準備にはいくつかのポイントがありました。

  1. ロードバイクの梱包
  2. 飛行機に搭載できる重さやサイズ
  3. 自宅⇒新千歳空港までの運び方
  4. 新千歳空港⇒那覇空港まで手荷物で預けるの手順
  5. 那覇空港⇒宿泊施設までの運び方
  6. 宿泊施設⇒慶良間諸島までの移動手段

1 ロードバイクの梱包

私のロードバイク「Giant TCR ADVANCED SL0」は車庫の壁に掛けています。

まず、シーラントをタイヤに注入しました。

次に、コンポはShimano Dura-Ace Di2なので、バッテリーの充電を行った後に、いよいよALEROのバイク・キャリー・バックに梱包していきます。まず、タイヤの空気を少し抜き、前後輪のホイールを外し、ALEROの台に取り付けます。

ディレーラー保護パーツとして、後変速機は、アルミ製ロールゲージが守ってくれますので、飛行機での輪行にも安心です。

次に、前後輪のホイールを専用袋に入れてフレームの両脇に固定します。

後は、ハンドルのネジを少し緩めて可動域を設け、チャックをすれば完成です。

2  飛行機に搭載できる手荷物許容量と大きさ

無料手荷物許容量の合計は普通席で20kg、プレミアムクラスでは40kgです。(SFCの場合は、手荷物許容量の優待で、それぞれ+20kgまで無料です。)
また、サイズですが折りたたみ式自転車ではない場合:3辺の合計が203cm以内であれば預けることができます。あらかじめソフトケースやダンボールでの梱包が必要です。

なお、3辺の合計が203cmを超える自転車は、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限り預けることができるので、サイズと重量を確認のうえ、ANA予約・案内センターに問い合わせてください。ちなみに私の輪行バックは約230cmありましたが、事前に確認したところOKでした。

■ 国内線飛行機に預けられる荷物のうち、自転車・スポーツ用品[国内線]の詳細はこちら

■ 国際線飛行機に預けられる荷物のうち、自転車・スポーツ用品[国際線]の詳細はこちら

※大型スポーツ用品については、空港施設要件や機種の搭載スペース上預けることができない場合もあります。
あらかじめ、「サイズの大きな荷物のお預かり」にて搭載可能な長さの目安を確認してください。

私は、将来海外に飛行機輪行もやりたいとの思いもあるので、あのScicon-Aero Comfortに似たALERO CB-1 バイク・キャリングケース(現在在庫切れです。)を使ってますが、飛行機への積載は輪行袋でもOKのようです。 

梱包は前後輪を外すのみで、バイクは、内臓されたアルミフレームに固定されるので、簡単かつ安心です。空輸時に不安な後変速機は、アルミ製ロールゲージが守ってくれます。ディレーラー保護パーツもあり飛行機での輪行にも安心です。品質と機能性はシーコンと同等です。

ALERO Bike Carry Bag-CB1の組み立て動画

ロードバイクで飛行機輪行する時、パンク修理用のCO2ボンベ(空気入れスプレー)は預けることができるのか?との疑問がありますが、一容器あたり50ml以下のものであれば、一人4個まで持ち込み又はお預けいずれもOKです。

機内持込・お預け手荷物における危険物について

3 自宅から新千歳空港までの運び方

当初は、自宅から空港まで宅急便で送ることも考えましたが、大きい荷物を運ぶ場合に使えそうなサービスとしては、日本郵便のゆうパック、ヤマト運輸のヤマト便、そして佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便というのがあります。3辺の合計が約230cmを超えているので、ゆうパックはサイズ上限オーバーでアウトです。

ヤマト運輸や佐川急便については、その大きさでも可能ですが、料金が送料のほか、エアポートバゲージサービスの預かり料も必要になり、それが往復分かかり、日付指定も微妙なことが分かりました。(概算で往復6,000円以上か?)

結局、自家用車で梱包したロードバイクを積んで新千歳空港に行き、空港に隣接した駐車場に停める方法がコストや利便性を考えるとベストチョイスだと思いました。新千歳空港駐車場には駐車場予約サービスというのがあって、予約枠:13台、予約料金:1回1台500円、予約受付:2か月前で、その他駐車料金はかかりますが、56時間で3,600円でしたので、費用的にも安上がりでした。

4 新千歳空港から那覇空港まで手荷物で預ける手順

もちろん自転車は飛行機の機内持ち込みはできませんので、手荷物受付カウンターでの手続きを行います。ロードバイクの安全確認を行いますが、検査機には入らないので、検査員に輪行バックをあけて、中身の確認してもらいます。

検査が終了したら、安全確認が終わった証、セキュリティシールを貼ってもらいます。手荷物受付カウンターでの手続きは窓口にて、重量の計測と、預ける手続きをおこないます。

輪行バックにはキャスターが付いているので、飛行機の貨物室では、一応立てた状態で搭載してくれるとのことでしたが、念のために倒した場合の上にする面を表示してくれました。

飛行機で運んだ結果、何か破損が起こっても、航空会社は責任は取れないとの免責事項の同意書に署名をします。これで、自転車を預ける手続きは完了!

到着空港で受け取りですが、スタッフさんが運んできてくれます。

空港に到着し、荷物受取場所のベルトコンベアで、預けた自転車が流れてくるのを待っていたら、ベルトコンベアーの入口の隣のドアーからスタッフさんが直接運んできてくださいました。それもベルトコンベアーが回ったらすぐに持ってきてくれました。

ロードバイクの受け取り完了!

5 那覇空港から宿泊施設までの運び方

慶良間諸島へのフェリーは、泊港なのでその周辺地域に宿泊地を選択しました。事前にオリックスレンタカーで車高が高い「新型フリード」を予約しました。空港お迎えサービスが付いてますので、空港から那覇空港店に送って貰いレンタカーを受け取り、やはり梱包したロードバイクは立てて入れることができました。

6 宿泊施設から慶良間諸島への移動方法

宿泊施設は、泊港のすぐ近くですので、フェリー乗り場(泊港南岸)で、朝9:00の高速船クイーンzamamiⅢに乗船して阿嘉港まで行き、帰りは同じく高速船クイーンzamamiⅢで阿嘉港から泊港に帰ってきます。時間はそれぞれ70分でした。

Ⅱ 札幌から沖縄へロードバイクと写真撮影を満喫した道中

1 ザクッとした行程表

日程時間帯内容
1日目10:40~14:30
ANA1693
札幌⇒沖縄
15:30~17:00瀬長島で写真撮影
19:00~22:00レストラン「いかり屋」で師匠Yさんと懇親会
2日目
09:00~10:10泊港⇒阿嘉港
予想外だったのは、自転車は輪行バックに入れないと乗船不可
10:30~16:00阿嘉大橋⇒慶良間空港⇒慶留間橋⇒天城展望台⇒パーラーみやま⇒北浜ビーチ⇒北浜展望台⇒阿嘉港
17:00~18:10阿嘉港⇒泊港
19:00~21:00レストラン「いかり屋」で一人反省会
3日目
9:00~11:00嘉手納基地周辺で写真撮影
13:35~16:50ANA1694
沖縄⇒札幌
17:30~18:30新千歳空港⇒自宅

2 早く着いたのでANAラウンジでゆったりと

札幌の自宅を7:30に出発、すぐに高速道路に入り、約1時間弱で新千歳空港のA駐車場に到着しました。駐車場の発券機でインターホンで名前を言うと、予約スペースへの誘導があり、そこに担当の方が待ってました。まず、予約料金500円を支払いこれで完了しました。

予約スペースは立体駐車場の1回で、ターミナルの直ぐそばでしたので、さっそく車から輪行バックを降ろし、いざターミナルに向かおうとしたとき、担当の方から「自転車ですか?いいですね!」と声をかけられ、何かいい旅になりそうな予感がしました。

沖縄への出発時間が10:40なので、ちっと余裕がありすぎでしたが、初めての経験ですし、ANAラウンジでゆっくりできるので、これぐらいの余裕は必要と思います。

ターミナルに入り、そのままANAカウンターい向かい、ANAラウンジに行くプレミアム会員専用カウンターで、輪行バックを預けるとき、検査員の方が来て中身をチェックしてOKがでた後に、署名して完了でした。

輪行バックの重量も13Kg程度でしたので、もう少し荷物を詰めておけば良かったと思いました。(SFCメンバーは20Kg+20KgまでOKです。)

新千歳空港から出発は少し遅れましたが、飛び上がって雲を抜けると、風もなく晴天でした。しかし、航空路が日本海で、楽しみにしていた富士山を見ることができませんでした。写真を撮ることをイメージしてましたので、落胆と同時に研究不足を悔やみました。搭乗した便は「フラワージェット」でした。

3 飛行機撮るならやっぱり瀬長島

いろいろ飛行機の撮れる場所を聞きましたが、瀬長島の瀬長島観光ホテルの手前にある高台の公園のようなところがやっぱりベストポジションとのことで、そこに行きました。したら偶然にも私の師匠のYさんに会いました。何の師匠かというと航空機写真でしょうかね。そして私の宿泊施設にあるレストラン「いかり屋」で久しぶりに一杯飲みました。

4 翌日は慶良間諸島サイクリング

昨日は師匠のYさんからサイクリングなら座間味村の方がいいよと言われましたが、高速zamamiⅢは阿喜島まで予約してあったので、そして満席だったこともあり、当初の予定通りに行きましたが、島が小さくて結構時間を持て余してしまいました。しかしながら「ケルマブルー」の海の色は流石に感動しました。

5 最終日は嘉手納基地で戦闘機を撮影

昨日、師匠のYさんと嘉手納基地に隣接している「道の駅かでな」で待ち合わせる約束をしました。月曜日9:00に道の駅に到着して、4Fに展望施設があって、ちょっとした観光施設でした。観光バスも何台かと待っていてバスガイドさんが案内していました。写真を撮るには絶好のスポットで、目の前が滑走路ですから、ただ500mmの望遠ではちょっと遠い感じでした。

師匠が到着してから、もっといい場所があると言って、戦闘機が滑走路に降りてくる、頭上を通るので、大きく撮れる地元の人にしか分からない場所を教えていただきました。何回か撮るうちにファインダーいっぱいに収めることができるようになりました。

Ⅲ まとめ

今回の旅行のポイント

  • 特典航空券の確保:いい日程での往復(札幌~沖縄のような便は特に)を確保するには、1月と8月の下旬に設定されている「運航ダイヤ期間ごとの一斉発売」の初日にゲットするのが一番安心です。沖縄は4月上旬でも25度前後ありサイクリングするにはちょうどいい季節でした。
  • 飛行機輪行の準備:札幌~沖縄便は737-800でしたので、輪行バックは問題なく手荷物で預けれましたが、機体の大きさによっては搭載できない場合もあるので、航空会社に事前に確認が必要です。キズ等をあまり気にしない方は輪行袋でもOKだと思います。空気入れは持って行かなかったですが、訪問先にサイクルショップがあればそこで入れるのもよし。
  • 航空機の撮影:今回はcanon5DⅢに24-105mmと50-500mmを持っていきましたが、これにロードバイク+パソコン+無線機アイコムIC-R30は重量オバーワークでした。カメラ機材を例えば、APSのカメラ(7DⅡ又は1DⅣなど)に70-200mmでF2.8のレンズ1本にすれば軽量化を図れますので、仮に飛行機輪行と航空機の写真撮影を両立させたい場合はその辺を検討する余地があるかも。そんなことする人はあまりいないか?

これまで沖縄では航空機の撮影は何度か経験がありましたが、今回初めて「飛行機輪行」と「航空機の撮影」を行うといった欲張ったプランになりました。自転車を持っていくため、自宅から新千歳空港までは自家用、現地での移動のためレンタカーを使いましたので、当然飛行機の中ではアルコールは飲めませんでした。

札幌~沖縄は約4時間、沖縄~札幌までは約3時間と長期間のフライトですので、これまで何度かプレミアムクラスで食事やお酒などで快適な時間を過ごせましたが、今回はコーヒーなどで我慢しました。

また国内線特典航空券は普通席しか予約できなく、プレミアムクラスにアップグレートポイントで搭乗日の2日前から可能ですが、プレミアムクラスの席がなかなか空いていないのが実情ではないでしょうか?そして普通席の窓際であまり飲み過ぎるとトイレに頻繁に行くのも嫌われますのよね。普通席でたくさん飲む方は必ず通路側の席を予約するのがセオリーではないでしょうか?

それと機内のANA WiFi Serviceですが、ビデオやミュージックのプログラムは、スマホかタブレットにいれたアプリでしか利用できませんので、PCではすべてのプログラムを利用することはできませんでした。今回はスマホとPCでしたが両方ともスムーズに接続ができて快適でした。

未だに冬の間だけでも沖縄に住みたいと思っていますが、現地に師匠のYさんがいるだけで、いろいろな情報を教えていただけるので、心強いです。あと1年間はいるそうなので、またチャンスがあれば行きたいと思ってます。新千歳空港から帰る途中、政府専用機(元かなぁ?)を撮影しました。

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